1、摘み取られた茶葉は、30分以内に敷地内の製茶工場へ運びます。畑と製茶工場を日に何度も何度も往復して、みずみずしい若葉の色が褪せないうちに、そして春の息吹が失われないうちに製茶加工します。製茶に入る前に工場でもう一度手作業による茶葉の選別を行い、確かなものだけを選びます。
2、通常製茶工場の製茶機は一度に120kg~240kgを蒸しますが、小林園では品評会のお茶を製茶する小さな焙炉で1回に35kgという極少量ずつ製茶します。その日、その日の茶葉の伸び具合や茶葉に合った蒸し時間、製茶温度を決めて蒸しては揉んで乾燥し、手揉みに近い状態で時間をかけて慈しみながら製茶していきます。
3、機械だけではおいしいお茶は出来ません。全行程を熟練した茶師が見守る中、新芽の香りと色を完全に封じ込めるまで一時も休まずに作業を続け、初々しい香りそのままに仕上げて行きます。最後に品質を保つために気密性の高い容器に詰めます。
4、小林園の茶葉の収穫と製茶は5月の半ばまで。どのお茶も一番おいしい時期の手摘みの新茶というわけです。